ア.恋愛を選ぶ 12(男4女8)

1)(女)理由は自分が絶対相手とをうまくいくとは限らないし、Kが本当の親友なら嘘をついたり卑怯なことをしなければ、どっちが付き合うことになっても友情は続くと思う。たとえ自分が付き合うことになっても、正々堂々としていれば、Kだって納得してくれるだろう。「何をしでかすか分からない」とあんまり思い込み過ぎると友情も恋愛も両方中途半端になって余計後味悪いことになる。みんなの仲がギクシャクして居づらくなると思う。

2)(女)自分がお嬢さんのことを好きなら絶対諦められないと思います。それにいくら親友でもに譲るようなことをすると失礼だと思います。先のことを考えると、自分の好きな人が他の人と仲良くしているなんて考えられないほど苦しいと思います。友情よりも恋愛を取るなんて自分勝手だと思うけど、結局私は他人よりも自分が大事だと思います。私は自分がやりたいようにやって、その結果どんなことになっても、それはそれですべて受け止めるぐらいの人間になりたいです。だから恋愛を選びます。

3)(女)確かに友情は大切だと思うけど、自分の気持ちに正直に生きるのも大事なことと思う。私が同じ立場なら、いくら良い友達のためでも自分の気持ちは簡単に諦められないと思う。それを人に好きになってしまうのは自然なことで、親友と同じ人を好きになってしまうというのは悪いことではないと思う。もし私の友達が私と同じ人を好きになっても私は裏切られたとは思わないだろう。Kは私のおかげで好きな人、つまり生きがいみたいなものを得られた。だから、裏切りと思うのは恩知らずという気がする。「恋愛と友情は大切だけど、時と場合によってわがどちらかを選ばなければいけないだろうし、それもまた人生だと思う。私は後悔するくらいなら何らかの行動を起こすべきだと思う。私としては恋愛は譲れない。恋は戦争だと思っているので。

4)(女)私なら恋愛を選ぶ。それは自分にとって恋愛の方が友情に大切な存在だというわけではない。でもこの状態では恋愛を選ばなければならないと思う。なぜなら、恋愛が大切なのも確かにそうだが、私は自分の気持ちを押し殺してまでKに同情したくはないのである。Kが大切な友達ならなおさらだ。もし今、友情を選んでしまうたらば、これからもずっと自分を偽ってKと接してしまうだろう。たとえどう思われたとしても、Kに同情はしたくない。いつまでも対等な状態でいたい。

5)(男)これで諦めてもKに嘘をついていることになる。恋愛するときは普通は1対1だし、他の人に好きな人を否定する権利は誰にもないと思う。それを否定することはその人自身を否定することになるし、それぐらいなら、ケンカでもしてお互い意見をぶつけ合った方がまだマシだと思う。また、最終的に選ぶのはお嬢さんの方だし、好きな人が決めることだから素直に従うべきだと思う。それにそれぐらいのことで絶交するようなら、お嬢さんとも長続きはしないだろう。

6)(男)前にこんなシチュエーションがあった。その時は人の幸せを願う方がいいと思っていた。その友達も大切だったし僕は手を引いた。そして2人は付き合うことになった。そうなったら嫌われると思っていたけど、全然無理だった。今では恋愛をあの時とるべきだったと後悔しています。だから僕は恋愛をとります。他の理由としては、Kは親に勘当されていて、これから自分が困った時、例えばお金などで困った時でも助けてくれそうにないし、友情がなくなってもこれから人生に支障はない。もっと利用価値がある人と、例えば金持ちのボンボンとかだったら友情をとっているでしょう。それにもしお嬢さんと自分がうまくいってもKとの友情がなくなるとは限らない。


イ.友情を選ぶ 24(男8女16)

1)(女)恋愛は一時の熱で、友情は一生の温かさだと思う。そのお嬢さんと結婚したいとまで考えているならまだしも、いつつ冷めるか分からない恋愛なら、友情を踏み倒してまで手に入れる必要はないのではないだろうか。こんな話を聞いたことがある。人の恋愛なんて大部分は3年が限度の気の迷いであって、3年を過ぎると、2人をつなぐ気持ちは恋とか愛ではなく、冷えきった同情であると。私も少なからず女だし、この言葉を鵜呑みにして、恋愛をすることに背を向けるつもりは全然ない。しかし、友情は義理と同情だけでは続かないだろう。やっぱり私は恋愛より友情を選ぶ。Kを本当の親友だというなら、正直に自分の気持ちを話すべきではないだろうか。自分の気持ちを押し殺して、黙ってKとお嬢さんの恋いが実るのを応援するだけでは、逆に自分が何をしでかすかわからないのだから。

2)(男)親友なんてそうそうできるものじゃないし、家のようなかなり危ない人間をさらに危ない状態にするのはちょっと後ろめたい気持ちがある。また、自分が一度人に裏切られ、自分だけは人を裏切らない確かな人間になろうと決意したのに、その信念を曲げるのはよくないと思うので、友情を選んだ方がいいと思う。

3)(女)私を信頼して自分の心の内を話してくれたわけだから、その形を裏切ってしまえば自分も叔父のような人間になってしまう。私は人に裏切られることの辛さを知っているわけだから、他人ならともかく、親友であるKにそんな思いをさせるのはどうかと思う。それに、何をしでかすかわからない人間を追い詰めるのは勇気がいるし、そうまでして好きなら、思いがけないとはいえ、Kの告白に圧倒されていてはいけないと思う。

4)(女)Kはずっと前からの友達であるのに、最近好きになったお嬢さんのためにKとの仲を悪くしたくないから。愛情はいつかは冷めるかもしれないけれどを友情は冷めないと思う。それにお嬢さんが自分を好きだとは限らないし。だからもし友情を捨てて、お嬢さんを選んでお嬢さんに振られたら両方を失うことになるから。確実なものを選んでばいい。それでもやっぱり好きだったらKに言って正々堂々とライバルになる。もしかするとお嬢さんは両方のことを別に何とも思っていないかもしれないから。

5)(男)私とお嬢さんが付き合っているわけではないので、恋はあきらめても傷つくのは自分だけで済むから、それ以上に、子供のころから親友を捨ててまで、恋を実らせようとするなら、絶対に後悔するし、Kを救えるのは自分だけなら、やるしかないと思ったから。お嬢さんの方からしても、親友を捨ててまでしての実らせた恋だと知ったら、たぶん気分のいいものではないから、この状態で友人を見捨てるなんて、良心のある人間のすることではないと思う。自分より友達の幸せを願うくらい人間らしくなりたいと思う。


ア.恋愛を選ぶ 8人(男8女0)

1)僕なら間違いなく恋愛を選ぶだろう。たとえKが少しおかしくても、たかがそんなことぐらいで怒らないであろう。もしそれでも、怒ったとしたら、親友と思っているのは自分だけで、もしかしたらKは自分のことを親友と思っていないのかもしれない。それならば、一度お嬢さんが好きだとKに言って怒らなければそれでいいし、怒ったとしたら、初めから友情が2人の間にはなかったのだと思ってあきらめればいいと思う。

2)自分の中で人を裏切らないと決めていても、人を好きになることに関しては、たとえ親友でもあきらめられないところがある。もし、自分がお嬢さんのことを好きだってということを伝えなければ一生後悔すると思う。いつも心は晴れていない。もしそれで親友の中が壊れるなら、僕は親友とは言わないと思う。僕の中の親友は、何でも話せる関係と思っている。だから、この場合では僕だったらお嬢さんのことを好きだと言って、二人で正々堂々と恋の勝負をしようという。それで勝ったらとてもうれしいし、負けても後悔はしないで、僕だったら恋愛を選びます。

3)自分なら恋愛を選ぶ。いちいち人の気持ちや行動まで気をつかい、自分の行動に制限がかかるなんて考えられない。けれどもこの文で「Kとの友情を裏切ることになる」と書いてあるか、そんなことはないと思う。別に嘘をついたわけでもなく、だましたわけでもない。ただお嬢さんが好きなことはKに言っておくべきで、その点でKがショックを受け落ち込むなら二人の友情はそれまでやってたということ。Kに対してここまで尽くしているのに、また自分を抑えることはないと思う。それにKは自分に対して少しは恩義を感じているだろうし、この後友情が崩れることはないはずだ。恋愛を選び、友情が壊れるなんて、そんな軽い細い友情なんて必要なく選ぶ理由もない。

4)自分の気持ちを伝えないで終わる恋ほど後悔する恋はないし、いくらKがお嬢さんのことを好きでも自分がお嬢さんのことを好きなら、その気持ちを隠さず伝えたらいいと思う。最初はKもびっくりすると思うけど、自分はこれだけ好きだという気持ちをKに言えば、Kもわかってくれるだろうし。その後はお嬢さんがどっちを選ぶかの問題だし、選ばれなかった方は、お嬢さんを大切にしてやれよぐらいのことが言ってやれるような友だちじゃないと親友とはいえないんじゃないかと思った。


イ.友情を選ぶ 26人(男20女6)

5)友情、そして私にとってかけがえのない親友を裏切って失った後、お嬢さんにプロポーズして降られたり、破局になったりしたら、ものすごく後悔するだろう。それに結婚できるとしてもKのことが頭から離れなくて幸せになれないと思う。一方、友情をとってお嬢さんをあきらめとしても、一度思い込むと最後までやり抜く強い意志を持っているというK形だったら、お嬢さんは幸せになると思う。それにお嬢さんが無理だとしても、人生は長いのだから、また恋愛できるだろう。この世の中、独身の人も多いことだから、恋愛がすべてではないと思う。やっぱり親友というのは大切だと思う。

6)親友を裏切ってまでお嬢さんを選ぶとお嬢さんを好きになってしまったと相談してきたKにショックを与えてしまい、何をするかわからないから、身を引くだろう。そしてKとお嬢さんを結ばせようとする。そして二人が付き合い始めると居心地が悪くなって他の下宿に移っていって、だんだんKとも会わなくなっていくようになる。

7)表面的には友情と恋愛の2択だけど、これからの自分を選ぶ2択でもあると思う。人間は自己中心的なところがあるから付き合いにくい、しかし、主人公は人を失う哀しさと裏切られる悪の面も知っている。もし恋愛を選んでも、主人公が一番触れたくない部分を認めることになる。これは自分でなくなることだと思う。友情を選んでも良い結果にはならないだろう。でも人間の良い面を知っている主人公は、これから少なくとも自分を嫌いにならないと思うし、それほど不幸にならず良い人間関係を築いていける人だと僕は思った。

8)お嬢さんの態度が妙にKにだけ親切にしているように思えると書いてあるので、諦める。自分が我慢すればKを裏切ることもないし、だれも傷つけることもない。叔父に裏切られた同じ思いを他人にさせたくないと決心している。裏切りを受けるとどんな気持ちになるのかは自分が一番知っているのだから。でも別にKとお嬢さんが絶対付き合うとも限らない。でもたぶんKが付き合わなくても自分はお嬢さんに告白しないと思う。

9)私はKとの友情を選びます。確かにお嬢さんとの恋愛をあきらめることになるけど、今Kとの友情を裏切り、お嬢さんとの恋愛を選ぶと、Kだけは絶対に裏切らないと誓ったことが意味のないものに変わってしまい、なおかつ、Kにショックを与えてしまい、またアブナイ状態に戻り、何をしでかすか分からなくなり、そして重度の人間不信になってしまうと思います。だったら、お嬢さんとの恋愛をあきらめた方が良いと思いました。